山川方夫と江藤淳、そして恐ろしい事件。

お正月休みの一冊目は山川方夫『親しい友人たち(創元推理文庫)』。

この方知らなかったのですが若くして交通事故で亡くなったとか、

『博士の目』『十三年』『箱のなかのあなた』は怖かった。

で、そっか、こんな才能ある作家が夭折してしまって…

と、この特集が気になって買っておいていた『新潮45』に

目を転じますと!

江藤淳の姪ごさんが保管してらした江藤先生あての手紙、

しょっぱなが昭和33年山川方夫からのものでした!

慶應の『三田文学』に江藤淳に何か書くようにすすめたのは

2年先輩の山川方夫だったそうです。

もう一冊はリチャード・ロイド・パリー『黒い迷宮(早川書房)』。

日本では在日外国人問題が取り扱い注意になっているが

私にすれば単なる事実でしかない、ということを作家がインタビューでも

答えておられますが言葉通り淡々と事実を書いていてわかり易かったです。

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